静かな空に爪痕残す

情事を描いたR18小説。節約してロードバイクを購入するまでの記録。メダカのビオトープと11匹の金魚飼育。二次小説も構想中です!

カテゴリ: 秘密のツボ

俺は緑川隆二



3流大学を出て小さな食品メーカーに勤めている冴えないサラリーマン。

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兄貴は1流大学を卒業して大企業に就職した秀才で子供の頃はよく比較されて




惨めな思いをしてきた。



だからといって兄貴の事は嫌いではなく、いつも後をついて回っていた。



社交的で性格の良い兄貴はみんなから慕われていて頼りになる存在だった。




いつかは兄貴みたいになりたい!と頑張ってみたが、不器用な自分には無理だった。



今日も上司に『覇気が無い!売上はどうなった?』と散々怒鳴られて退社してきた。



唯一の癒やしは腰痛で通っている整骨院での治療だった。





つづく


緑川隆二→25歳の冴えないサラリーマン
小田円佳→中学の同級生
神野貞子→謎の柔道整復師

整骨院に入ると受付嬢のアラサー女子が笑顔で迎えてくれる。




『こんばんは!』




この笑顔が見たくてココに通っているようなものだ。




『お荷物コチラヘどうぞ!すぐにご案内出来ますよ!!』




手際よく荷物を入れる籠を差し出すと、笑顔でベッドに案内してくれた。




カーテンで仕切られたベッドにうつ伏せで寝ると受付嬢がバスタオルを掛けてくれる。




この時に指先が体に一瞬触れるのが楽しみで堪らない!




『少々お待ちくださいね!』



このまま治療してくれたら最高なんだけどなぁ…。




実際に治療してくれるのは柔道上がりのゴッツい男性が多く




2人いる女性の柔道整復師に当たると喜びが止まらない!




うつ伏せで暫く先生を待つと、やっと足音が近づいてきた。

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『お待たせしましたぁ…』




か細い声の若そうな女性の声だった。




やったぁ~!きょうはついてるぜ!!






つづく


緑川隆二→25歳の冴えないサラリーマン
小田円佳→中学の同級生
白井美穂→整骨院のアラサー受付嬢
神野貞子→謎の柔道整復師

『緑川さん、初めまして神野貞子と申します。よろしくお願い致します』




『こちらこそ…どうも!』




顔を上げて神野貞子の顔を見ようとしたが、背中を手で抑えられて動きが取れなかった。



『本日はどうですか?』



『あぁ…いつもの腰と今日は首肩周りもお願いします!』





『了解しました!』




耳元で囁かれているような小さな声だった。




細い指先で患部を指圧されると、心地良い刺激に凝りが解消されていくようだった。

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指の感触が受付嬢の白井美穂に似ていて想像したら遮断機が少々膨らんでしまった(^^;)




『この凝り具合ですとハリ治療をされた方が宜しいかと思いますが、如何でしょうか?』




ハリ治療という事は背中をこの指で直接触って貰えると不純な考えが沸いてしまい




『ハイ!お願いします!!』




と即答してしまった。




つづく


緑川隆二→25歳の冴えないサラリーマン
小田円佳→中学の同級生
白井美穂→整骨院のアラサー受付嬢
神野貞子→謎の柔道整復師

肩の周辺に貞子は消毒液を塗った。




なめらかな指先の感触に仰向けになったらヤバい位に遮断機が硬くなっていた。



カン!カン!カン!!



ハリを患部に刺すトンカチのような音が聞こえてきた。



丁寧にハリが刺されていくと血流が良くなっている気になる。

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あぁ~気持ちいい!何か身体が熱くなってきたようだ…。




血行が悪い頭へドンドン新鮮な血液が流れていく錯覚に囚われていた。




何か頭が段々ぼぉーっとしてきた。





『痛みは大丈夫ですか?』




貞子の声が遠くなっているような気がする。




そして、俺は意識を失ってしまった。




どれだけ時間が経ったのだろうか?




目を覚まして起き上がると仕切りのカーテンはしまったまま、誰も周りには居なかった。



俺が寝てしまったので気を利かせてそのまま起こさないでいてくれたのだろうか?



鍼治療で脱いだ筈のTシャツは着させられていたのには驚いた。




俺はそれにも気づかずに気持ち良くて熟睡してしまったのだろう。



荷物を自分で持って受付に歩いて行った。





つづく



緑川隆二→25歳の冴えないサラリーマン
小田円佳→中学の同級生
白井美穂→整骨院のアラサー受付嬢
神野貞子→謎の柔道整復師


受付嬢の白井美穂が俺に気づくと笑顔で迎えてくれた。



鍼治療をした事もあり、肩凝りは軽減されて腰痛も治まっていた。




やけに頭のモヤモヤがなくなり、スッキリした気持ちになっていた。




あれ?何だあれ!?




美穂の左肩に四角い枠があり何か書いてある。



『カラーコンタクトに代えたんですか?』

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見間違いではなく、美穂の左肩にハッキリとセリフが書かれた枠がある。





『あの~神野さんって方が新しく入ったんですか?』




セリフの枠を見ながら書いてある事とは違う事を言った。





『神野さんって誰ですか?今日の緑川さんの担当は木村さんですよ!』



木村は俺のお気に入りで体育会系の35歳くらいの女性で既婚者だ。



鍼治療が気持ち良すぎて夢を見ていたのだろうか…。




会話が途切れて会計の準備に入った。




『ハイ!今日は鍼治療が入りましたので1,500円になります(^^)/』



俺を治療してくれたのはいったい誰だったのだろうか…。



背筋が凍る思いで会計を済ませた。





つづく





緑川隆二→25歳の冴えないサラリーマン
小田円佳→中学の同級生
白井美穂→整骨院のアラサー受付嬢
神野貞子→謎の柔道整復師


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